Google Chrome のプライバシーに関するお知らせ
最終更新日: 2018 年 3 月 6 日
パソコンやモバイル端末、ChromeOS で Google Chrome ブラウザを使用し、かつ Chrome でセーフ ブラウジングを有効にしている場合に収集、保存、共有される情報を管理する方法についてご確認ください。このポリシーは Chrome 固有の機能に関するものですが、ユーザーが Google に提供したり自分の Google アカウントに保存したりした個人情報はすべて、Google のプライバシー ポリシーに沿って使用および保護されます。
Chromebook で Google Play アプリを有効にした場合、Google Play または Android オペレーティング システムによって収集される情報は、Google Play の利用規約と Google プライバシー ポリシーに基づいて使用され、保護されます。Chrome のみに該当する詳細は、このお知らせの関連項目の中で記載しています。
このプライバシーに関するお知らせについて
このプライバシーに関するお知らせでは、上記の Chrome ファミリーに含まれるすべてのサービスを指す用語として「Chrome」を使用しています。サービス間でポリシーに違いがある場合は、説明を加えています。
Chrome の「Beta」、「Dev」、「Canary」の各バージョンでは、Chrome で開発中の新しい機能をお試しいただけます。このプライバシーに関するお知らせは Chrome のすべてのバージョンに適用されますが、開発中の機能については情報が最新ではない可能性があります。
プライバシーの設定に役立つ詳しい手順については、Chrome のプライバシー管理の概要をご覧ください。
目次:
ブラウザの各種モード
Chrome を使用するために個人情報を提供する必要はありませんが、Chrome にはいくつかのモードがあり、ブラウジング環境を変えたり向上させたりする目的で切り替えて使用することができます。プライバシー対策は使用するモードによって異なります。
基本ブラウザモード
基本ブラウザモードでは、情報はユーザーのローカル システムに保存されます。これには次の情報が含まれる可能性があります。
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閲覧履歴情報。たとえば Chrome では、閲覧したページの URL のほか、そのページに含まれるテキスト、画像、その他のリソースのキャッシュが保存されます。また、ネットワーク動作予測機能が有効になっている場合は、閲覧ページからリンクしている一部の IP アドレスのリストも保存されます。
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個人情報とパスワード。フォームに記入したり、アクセス先のサイトにログインしたりするときに、保存されたこれらの情報を使用できます。
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ウェブサイトに許可した権限のリスト。
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よく閲覧するページのスクリーンショット(サムネイル画像)。
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閲覧したウェブサイトの Cookie やデータ。
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アドオンによって保存されたデータ。
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ウェブサイトからダウンロードしたデータの記録。
この情報は、次のような複数の方法で管理できます。
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閲覧履歴情報を削除できます。
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[Cookie とサイトデータ] ダイアログ(chrome://settings/clearBrowserData)で、Cookie とサイトデータを削除できます。
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Chrome の設定で、Google または他のサイトの Cookie の許可を停止できます。詳しくはこちらをご覧ください。
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保存したパスワードは Chrome の設定で確認できます。詳細
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保存された自動入力の情報を確認し管理できます。詳細
Chrome で保存された個人情報が Google に送信されることはありません。ただし Chrome にログインして Google アカウントにデータを保存する場合は別で、ログインすると Chrome の同期機能が有効になります。
Chrome での情報の取り扱い
ウェブサイト運営者向けの情報。Chrome でサイトを閲覧すると、そのサイトは一般的なログ情報(システムの IP アドレスや、Cookie または同様の技術によって取得されるデータ)を自動的に受信します。通常、Chrome を使って Gmail などの Google サービスを利用するだけでは、Google に追加の個人情報は送信されません。Google のウェブサイトや他の登録ウェブサイトで、ネットワーク上の何者かによる攻撃(「中間者攻撃」)を受けている兆候が検出された場合は、攻撃の範囲や攻撃による影響を調べるためにその接続に関する情報が Chrome から Google に送信されます。Google では、登録ウェブサイトの所有者に、各自のサイトで発生している攻撃に関するレポートを提供しています。
事前レンダリング。Chrome では、ウェブページの読み込み時間を短縮するために、ウェブページ上のリンクの IP アドレスを検出してネットワーク接続を開始するよう設定することができます。また、サイトと Android アプリでは、次にユーザーが閲覧する可能性のあるページをプリロードするようブラウザにリクエストすることが可能です。Android アプリからのプリロード リクエストは、Chrome の予測と同じ設定で制御されます。一方、サイトからのプリロード指定は、Chrome のネットワーク予測機能が有効かどうかに関係なく常に実行されます。Chrome からであってもサイトやアプリからであっても事前レンダリングがリクエストされた場合、プリロードされたサイトは、ユーザーがサイトを最終的に閲覧しなくても閲覧したものとして Cookie の設定と読み取りを行うことができます。詳細
現在地情報。Chrome では、より関連性の高い地域情報を取得するために、現在地情報をサイトと共有するよう指定することができます。Chrome がユーザーの許可なくサイトに対して現在地情報へのアクセスを許可することはありません。ただし、モバイル端末の場合は、Chrome アプリにユーザーの現在地へのアクセスが許可されていて、かつ関連付けられたウェブサイトに対してユーザーが位置情報をブロックしていなければ、Chrome は自動的に現在地情報を既定の検索エンジンと共有します。Chrome での現在地の推定には Google 位置情報サービスが使用されます。Chrome から Google 位置情報サービスに送信される情報には次が含まれる可能性があります。
- 最も近くにある Wi-Fi ルーター
- 最も近くにある携帯電話基地局の識別子(Cell ID)
- Wi-Fi または携帯電話の信号の強度
- 端末に現在割り当てられている IP アドレス
Google はサードパーティのウェブサイトやプライバシー対策を制御できません。そのため、ウェブサイトと現在地情報を共有する場合は注意が必要です。
アップデート。Chrome は、アップデート チェック、接続ステータスの取得、現在時刻の確認、アクティブ ユーザー数の推定といった目的で、定期的に Google に情報を送信します。
検索機能。Google が既定の検索エンジンの場合、検索を開始するかネットワークを変更すると Chrome から Google に通信が行われます。その結果、検索クエリの送信先として最適なローカル ウェブアドレスを利用できるようになります。Google サイトまたは Chrome にログインしていて、Google が既定の検索エンジンになっている場合、Chrome のアドレスバーを使って行った検索内容は Google アカウントに保存されます。
検索候補表示サービス。情報をより速く検索できるように、Chrome は既定の検索エンジンが提供する予測サービスを使って、入力テキストから予測される検索候補を表示します。Chrome でアドレスバーを使って検索する際には、入力した文字が(Enter キーを押さなくても)既定の検索エンジンに送信されます。Google が既定の検索エンジンの場合は、ユーザー自身の検索履歴、ユーザーの入力内容に関連したトピック、他のユーザーの検索内容に基づいて予測が行われます(詳細)。また、閲覧履歴を基に予測を表示することもできます(詳細)。
ナビゲーション候補表示。ウェブページに接続できない場合は、アクセスしようとしているページと似た別のページが候補として表示されます。その際、アクセスしようとしているページの URL が Chrome から Google に送信されます。
自動入力とパスワード管理。ウェブフォームを表示した場合、そのウェブフォームに関する限定的な匿名の情報(そのウェブページのハッシュ化された URL やフォームの構造に関する詳細情報など)が Chrome から Google に送信され、自動入力やパスワード管理サービスの向上に役立てられます。
ペイメント。 Chrome ブラウザにログインし、クレジット カードを Google ペイメント アカウントに保存している場合、Chrome ではそうしたカードをウェブフォームに入力するかどうかが尋ねられます。また、ウェブフォームに新しいクレジット カードを入力した場合、Chrome ではクレジット カードと請求先の情報を Google ペイメント アカウントに保存するかどうかが尋ねられます。Google ペイメントのカードを使用した場合、または Google ペイメント アカウントにクレジット カードを保存するよう指定した場合、Chrome は不正行為からユーザーを保護する目的でユーザーのパソコンに関する情報を収集し、Google ペイメントと共有します。Android の Chrome では、販売者が対応している場合、Android Pay を使用した支払いも可能です。
言語。ユーザーの読みやすい言語で閲覧環境をカスタマイズするために、Chrome はユーザーのアクセス先のサイトで最もよく使われている言語を記録します。この言語設定は Google に送信され、Chrome の閲覧環境のカスタマイズに使用されます。Chrome にログインしている場合、この言語プロファイルは Google アカウントに関連付けられます。また、Google のウェブとアプリのアクティビティに Chrome の履歴を含めるよう設定している場合、この言語プロファイルはその他の Google サービスの環境をカスタマイズする目的でも使用される可能性があります(アクティビティの設定ページを表示)。
Android のウェブアプリ。Android 搭載端末で、モバイル端末向けに高速かつ安定したパフォーマンスを発揮するよう最適化されたウェブサイトを「ホーム画面に追加」した場合、Chrome は Google のサーバーを使用して、そのウェブサイト向けのネイティブ Android パッケージを端末上に作成します。Android パッケージが適用されることにより、ユーザーは Android アプリと同じ感覚でウェブアプリを利用できます。たとえば、こうしたウェブアプリは、インストール済みアプリのリストに表示されます。詳細
使用統計データと障害レポート。Google のサービス改善のためデフォルトで使用統計データと障害レポートが Google に送信されるようになっています。使用統計データには、設定、ボタンのクリック、メモリの使用状況などの情報が含まれます。通常、ウェブページの URL や個人情報は使用統計データに含まれません。ただし、Chrome にログインし、同期パスフレーズを使わずに閲覧履歴を Google アカウントに同期している場合は、アクセスしたウェブページとその使用に関する情報が Chrome の使用統計データに含まれます。たとえば Google は、読み込みの遅いウェブページを特定するために統計データを収集することがあります。この情報は、Google の各種サービスを向上させる目的と、ウェブページの改善に役立つ分析情報をデベロッパーに提供する目的で使用されます。障害レポートには、障害発生時のシステム情報が含まれます。障害レポートが呼び出されたときの状況によっては、ウェブページの URL や個人情報が含まれる場合もあります。Google は、個人を特定できない集計情報を一般公開したり、サイト運営者、パブリッシャー、広告主、ウェブ デベロッパーなどのパートナーと共有したりすることがあります。使用統計データと障害レポートを Google に送信するかどうかはいつでも変更できます(詳細)。Chromebook で Google Play アプリを有効にしていて、Chrome の使用統計データが有効になっている場合は、Android の診断と使用状況のデータも Google に送信されます。
メディア ライセンス。一部のウェブサイトでは、不正アクセスやコピーを防止するためにメディアが暗号化されています。HTML5 サイトの場合、この鍵交換は Encrypted Media Extensions API によって行われます。このメディアへのアクセスを許可する処理では、セッション ID とライセンスがローカルに保存されることがあります。これらの識別子を削除するには、Chrome で [閲覧履歴を消去] の画面を開き、[メディア ライセンス] を選択した状態で閲覧履歴データを削除します。サイトで Adobe Flash Access が使用されている場合は、Windows 版 Chrome ブラウザまたは ChromeOS からコンテンツ パートナーとウェブサイトに固有の識別子が提供されます。この識別子はユーザーのシステムに保存されます。このアクセス権は、[コンテンツの設定] の [保護されたコンテンツ] の設定で拒否できます。ID をリセットするには、[閲覧履歴を消去] の画面を開き、[メディア ライセンス] を選択した状態で閲覧履歴データを削除します。ChromeOS 上で HD コンテンツにアクセスすると、コンテンツ プロバイダから Chrome に対し、コンテンツを表示できる端末か確認するための認証情報を求められることがあります。端末を確認するために、Chromebook はウェブサイトとの間でハードウェアの属性に関する情報を共有します。また、暗号化キーが Chrome 搭載ハードウェアによって保護されていることを証明するために確認付きアクセスを使用します。ユーザーに対しては、この確認プロセスの実行を許可するかどうかを尋ねるメッセージが表示されます。詳細
その他の Google サービス。このお知らせでは、Chrome でデフォルトで有効になっている Google のサービスについて説明していますが、Chrome ではそれ以外の Google ウェブサービスが提供されることもあります。たとえば、通常の言語とは異なる言語のページを開いたときに、Google にテキストを送信して翻訳するサービスがあります。こうしたサービスを初めて利用する状況では、サービスを管理するためのオプションが表示されます。詳しくは、Chrome のプライバシー ホワイトペーパーをご覧ください。
Chrome の識別子
Chrome には、各種機能を活用するために必要な識別子が多数組み込まれています。たとえば、プッシュ メッセージングを使用する場合、通知の配信に必要な識別子が作成されます。可能な場合は固有でない識別子が使用され、それらは不要になったときに削除されます。また、次の識別子は Chrome の開発、配布、プロモーションに役立てられますが、Chrome の機能とは直接関連がありません。
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インストールの追跡。Windows デスクトップ版 Chrome ブラウザの各コピーには、ランダムに生成された一時インストール番号が割り当てられており、Chrome のインストール時と初回使用時に Google に送信されます。この一時的な識別子はブラウザのインストール数を推定するために使用され、Chrome の初回更新時に削除されます。モバイル版 Chrome では、Chrome のインストール数を追跡するために、端末識別子のバリエーションが継続的に使用されます。
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プロモーションの追跡。Google でプロモーション キャンペーンの効果を追跡できるように、Chrome では固有のトークンが生成されます。このトークンは、ユーザーがブラウザを最初に起動して利用したときに Google に送信されます。プロモーション キャンペーンの際にインストールまたは再度有効に設定したデスクトップ版 Chrome ブラウザで Google を既定の検索エンジンとして使用している場合は、アドレスバーから検索を行う際、個人を特定しないプロモーション タグが送信されます。また、すべてのモバイル版 Chrome ブラウザでは、アドレスバーから検索を行う際、個人を特定しないプロモーション タグが送信されます。ChromeOS から Google には、個人を特定しないプロモーション タグが定期的に(初期設定時を含む)、または Google 検索を行ったときに送信される場合もあります。詳細
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フィールド テスト。Google は新機能の制限付きテストを実施することがあります。Chrome にはシード番号が組み込まれており、これは初回起動時にランダムに選択され、ブラウザをテストグループに割り当てる目的で使用されます。試験運用機能は、国や地域(IP アドレスによって特定されます)、オペレーティング システム、Chrome のバージョンなどの要因によってさらに制限を受ける場合もあります。Google に送信されるすべてのリクエストには、インストールした Chrome で現在有効になっているフィールド テストのリストが含められます。詳細
Chrome ログインモード
Google アカウントで Chrome ブラウザまたは Chromebook にログインすると、ユーザー個人の閲覧データが Google のサーバーに保存されてユーザーのアカウントと同期されます。これには次のような情報が含まれる可能性があります。
- 閲覧履歴
- ブックマーク
- タブ
- パスワードと自動入力の情報
- その他のブラウザ設定(インストールした拡張機能など)
これらの設定は、他のパソコンや端末で Chrome にログインすればいつでも自動的に読み込まれます。同期する情報をカスタマイズするには [設定] メニューを使用します(詳細)。Chrome 同期のダッシュボードでは、Google アカウントに保存されている Chrome データのサイズを確認し管理することができます。ファミリー リンクで作成された Google アカウント以外の Google アカウントの場合は、ダッシュボードで同期を完全に無効にして、関連付けられているすべてのデータを Google のサーバーから削除することもできます(詳細)。ファミリー リンクで作成された Google アカウントの場合は、子供が使用するにはログインが必要で、Chrome 同期を無効にすることはできません(ウェブサイトの制限といった保護者による管理機能を使用するときに Chrome 同期が必要です)。ただし、そうしたアカウントを使用する子供が自分のデータを削除することは可能であり、大半の種類のデータについて同期を無効にすることもできます(詳細)。これらのアカウントに保存される Chrome 同期データには、ファミリー リンクで作成された Google アカウントのプライバシーに関するお知らせの内容が適用されます。
Chrome でのログイン情報の扱い
Chrome を Google アカウントと同期している場合、Google はユーザーの閲覧履歴データを使用して Chrome の利用環境を改善しカスタマイズします。他の Google サービスの利用環境もカスタマイズするには、Google のウェブとアプリのアクティビティに Chrome の履歴を含めるよう設定します。詳細
必要であればいつでも、アカウントの履歴ページでこの設定を変更したり、個人データを管理したりすることができます。Chrome 以外の Google サービスの利用環境をカスタマイズする目的で Chrome データが使用されることを許可しなかった場合、Google がユーザーの Chrome データを使用するのは、匿名化され他のユーザーのデータと集計された後に限られます。Google はこのデータを、新機能や各種サービスを開発する目的と既存の各種サービスの品質全体を向上させる目的で使用します。Chrome データの保存と同期に Google のクラウドを利用する一方で Google によるデータへのアクセスを望まない場合は、固有の同期パスフレーズを使用してすべての同期データを暗号化することができます。詳細
シークレット モードとゲストモード
シークレット モードまたはゲストモードを使用して、Chrome によってシステムに保存される情報を制限できます。これらのモードを使用する場合、次のような情報は Chrome によって保存されません。
- 基本的な閲覧履歴の情報(URL、キャッシュされたページのテキスト、閲覧したウェブサイトからリンクしているページの IP アドレスなど)
- 閲覧したページのスナップショット
- ダウンロードの記録(ただしダウンロードしたファイルはユーザーのパソコンや端末上の他の場所に保存されます)
Chrome でのシークレット モードまたはゲストモードの情報の扱い
Cookie。Chrome は、ユーザーがシークレット モードやゲストモードで閲覧したサイトとの間で、既存の Cookie を共有しません。これらのモードでサイトからユーザーのシステムに新しい Cookie が配信されることがありますが、こうした Cookie の保存と送信が行われるのは、シークレット モードまたはゲストモードのウィンドウを開いている間のみとなります。
ブラウザの設定の変更。ウェブページをブックマークする、設定を変更するなど、ブラウザの設定に変更を加えた場合、その情報は保存されます。こうした変更は、シークレット モードまたはゲストモードによる影響を受けません。
権限。シークレット モードで許可した権限は、既存のプロフィールに保存されません。
プロフィール情報。シークレット モードでは、閲覧中に既存のプロフィールの情報(閲覧履歴に基づく候補、保存したパスワードなど)を引き続き利用できます。ゲストモードでは、閲覧中に既存のプロフィールの情報は一切表示されません。
Chrome でのユーザー管理
個人で使用する Chrome でのユーザー管理
1 台の端末やパソコンを共有する複数のユーザー向けに、Chrome の個人用バージョンを用意することができます。ただしこの場合、端末を利用するユーザー全員が、すべてのプロフィールのすべての情報を閲覧できるようになります。自分のデータを他のユーザーに見られないよう確実に保護するには、オペレーティング システムに組み込まれているユーザー アカウント機能を使用してください。詳細
Chrome for Enterprise でのユーザー管理
学校や企業が Chrome ブラウザや Chromebooks を管理する場合もあります。そうしたケースでは、管理者がブラウザや Chromebook にポリシーを適用することができます。ユーザーが Chrome に初めてログインするとき、またはログインせずに閲覧を始めたときに(ゲストモードを除く)、Chrome は Google と通信を行ってこうしたポリシーを確認します。また、Chrome は定期的に、ポリシーが更新されていないかをチェックします。
管理者は、Chrome のステータスとアクティビティのレポート(ChromeOS 搭載端末の現在地情報を含む)用のポリシーを設定できます。また、管理対象端末からのアクセスがあったデータにアクセスしたり、そうしたデータを監視、使用、開示したりすることもできます。
セーフ ブラウジングの機能
Google Chrome と一部のサードパーティ ブラウザ(Mozilla 社の Firefox や Apple 社の Safari の一部バージョンなど)には、Google のセーフ ブラウジング機能が搭載されています。セーフ ブラウジングでは、使用ブラウザと Google のサーバーとの間で、不審なウェブサイトに関する情報が送受信されます。
セーフ ブラウジングの仕組み
ブラウザは、Google のサーバーに定期的にアクセスして、最新の「セーフ ブラウジング」リストをダウンロードします。このリストには既知のフィッシング サイトや不正なソフトウェアを配布しているサイトが含まれています。このセーフ ブラウジング リストの最新のコピーが、ユーザーのローカル システムに保存されます。この通信の際、Google にはアカウント情報やその他の個人情報は送信されませんが、IP アドレスや Cookie を含む一般的なログ情報は送信されます。
ユーザーが閲覧した個々のサイトは、ユーザーのシステムに保存されているセーフ ブラウジング リストと照合されます。サイトがリストに含まれていた場合、ユーザーのブラウザからそのサイトの URL の部分的なコピーがハッシュ化されて Google に送信されます。これにより、Google はブラウザにさらに詳しい情報を送信できるようになります。Google がこの情報から実際の URL を特定することはできません。詳細
以下のセーフ ブラウジング機能は、Chrome 固有のものです。
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Chrome の一部のバージョンに組み込まれているセーフ ブラウジング機能では、Google がまだ把握していない、有害な可能性のあるサイトや危険をはらむファイル形式を識別することが可能です。こうしたサイトやファイルの危険性を判断するために、サイトの URL 全体や危険をはらむファイルも Google に送信される可能性があります。
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Chrome は、ブラウザの設定を変更したりブラウザのセキュリティや安定性を脅かしたりする迷惑ソフトウェアを検出するために、セーフ ブラウジング技術を使用してユーザーのパソコンを定期的にスキャンしています(詳細)。迷惑ソフトウェアが検出されると、こうしたソフトウェアを削除するために Chrome クリーンアップ ツールをダウンロードするかどうかが尋ねられることがあります。
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不正なソフトウェアを含む可能性のあるサイトにアクセスしたときや Chrome によってパソコン上の迷惑ソフトウェアが検出されたときに、セーフ ブラウジングの機能向上のため追加データを送信するかどうかを選択できます。詳細
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Chrome のパスワード マネージャを使用している場合、一般的でないページで保存パスワードを入力すると、セーフ ブラウジングではフィッシング攻撃からユーザーを保護するため Google に対して確認が行われるとともに、ユーザーの Google アカウントのパスワードが保護されます。フィッシング サイトの可能性があるサイトで Google アカウントのパスワードを入力すると、Chrome ではパスワードの変更を促すメッセージが表示されます。閲覧履歴を同期している場合、Chrome ではその Google アカウントがフィッシングの被害に遭った可能性があることについての報告も行われます。
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セーフ ブラウジングを利用していて Chrome の閲覧履歴と Google アカウントを同期している場合は、権限の許可、拒否、取り消しを行ったドメイン、または権限の確認メッセージを無視するか非表示にしたドメインが、Chrome によって匿名で報告されることがあります。報告されたドメインの情報は、ウェブ機能の権限をより安全に、より使いやすくする目的で使用されます。
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いつでも Chrome 内でセーフ ブラウジング機能を無効にすることができます。
アプリ、拡張機能、テーマ、サービス、その他のアドオンのプライバシー対策
Chrome では、アプリ、拡張機能、テーマ、サービス、その他のアドオンを使用できます。これらの中には、Chrome にプリインストールされているものや統合されているものもあります。Google が開発、提供しているアドオンでは、Google のサーバーとの通信が行われることがあります。Google のアドオンには、別段の定めがない限り Google のプライバシー ポリシーが適用されます。Google 以外が開発、提供しているアドオンの責任はその作者にあります。Google 以外のアドオンには独自のプライバシー ポリシーが適用される可能性があります。
アドオンの管理
ユーザーはアドオンをインストールする前に、リクエストされている権限を確認する必要があります。アドオンには次のようなさまざまな権限を与えることができます。
- ローカルまたは Google ドライブ アカウントでのデータの保存、アクセス、共有
- アクセスするウェブサイト上のコンテンツの表示とアクセス
- Google サーバーから送信される通知の使用
Chrome は複数の方法でアドオンと通信できます。
- アップデートを確認する
- アップデートをダウンロードしインストールする
- アドオンに関する使用状況インジケータを Google に送信する
一部のアドオンでは、デジタル著作権管理やプッシュ メッセージングの提供に、固有の識別子へのアクセスが必要になることがあります。識別子の使用を無効にするには、アドオンを Chrome から削除します。
Google では時折、セキュリティ上のリスク要因となるアドオンや、Chrome ウェブストアのデベロッパー向け利用規約、またはその他の法的な取り決め、法律、規則、ポリシーに違反しているアドオンを検出することがあります。Chrome は、危険なアドオンをユーザーのシステムからリモート操作によって無効化または削除する目的で、危険なアドオンのリストを定期的にダウンロードしています。
詳細
Chrome を使用する際に Google に送信される情報は、Google のプライバシー ポリシーに沿って使用、保護されます。その他のウェブサイト運営者やアドオンのデベロッパーに送信される Cookie などの情報に関しては、該当のウェブサイトのプライバシー ポリシーが適用されます。
Google は、複数の自主規制の枠組み(EU と米国間のプライバシー シールド フレームワークなど)を遵守しています。詳細
定義
「Cookie」とは文字列を含む小さなファイルで、ユーザーがウェブサイトにアクセスするとコンピュータに送信され、保存されます。同じウェブサイトに再びアクセスすると、保存された Cookie をサイトが読み取り、ブラウザ自体を識別します。Cookie には、ユーザーのブラウザの設定内容などの情報が保持されています。ブラウザをリセットして、すべての Cookie の受け取りを拒否したり、Cookie が送信された際に通知を受け取るように設定することもできます。ただし、ウェブサイトの一部の機能やサービスは、Cookie がないと正しく機能しないことがあります。Cookie を使用できない、または適用できないその他のプラットフォームでは、Cookie と同様の目的で他の技術が使用されます。たとえば、Android 搭載端末では広告 ID が使用されます。Google による Cookie の使用と Google によるデータ(Cookie を含む)の使用について詳細をご確認ください(Google パートナーのサイトやアプリを使用する場合)。
Google アカウント
Google の一部のサービスを利用するには、Google アカウントを作成して Google に個人情報(通常、名前、メールアドレス、パスワード)を提供する必要があります。このアカウント情報は、Google のサービスにアクセスする際の認証や、アカウントへの不正アクセス防止に使用されます。アカウントの編集や停止は、Google アカウントの設定からいつでも行うことができます。
サーバーログ
ほとんどのウェブサイトと同様に、Google のサーバーでは、Google サイトの閲覧時に発生したページ リクエストが自動的に記録されます。この「サーバーログ」には通常、ユーザーのウェブ リクエスト、IP アドレス、ブラウザの種類と言語、リクエストの日時、ブラウザを一意に識別するための Cookie が含まれます。
「cars」と入力して検索を行った場合のログエントリの例と各要素の説明を以下に示します。
123.45.67.89 - 25/Mar/2003 10:15:32 -
https://www.google.com/search?q=cars -
Firefox 1.0.7; Windows NT 5.1 - 740674ce2123e969
-
123.45.67.89
は、ユーザーのインターネット サービス プロバイダ(ISP)によってユーザーに割り当てられた IP アドレスです。インターネットに接続するたびに、ISP によって異なる IP アドレスが割り当てられる場合もあります。 -
25/Mar/2003 10:15:32
は、クエリが発生した日時です。 -
https://www.google.com/search?q=cars
は、検索キーワードを含むリクエスト URL です。 -
Firefox 1.0.7; Windows NT 5.1
は、使用されているブラウザとオペレーティング システムです。 -
740674ce2123a969
は、このパソコンで Google に初めてアクセスしたときに割り当てられた固有の Cookie ID です(Cookie はユーザーが削除できます。ユーザーが前回 Google にアクセスした後にそのパソコンから Cookie を削除した場合は、次に同じパソコンで Google にアクセスしたときに割り当てられた固有の Cookie ID がここに表示されます)。